旧 日々、菩薩の道
 
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悪の教典
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    ますます怖い感じになってきた。周辺諸国との関係が悪い状況の中、内向きの話しばかりがメディアをにぎわしている。橋下氏や石原氏、そもそも日本は海外からどう見られているか?考えた事あるだろうか?小沢氏は結局無罪だったではないか。一体あれば何だったのか?よく考えたらおかしい事だらけだが、よく考えられないように誘導されている。

    我々の常識は世界の非常識だ。変わった国だと思われている事に異論はないだろう。憲法で軍隊を放棄しておきながら、自衛隊という軍隊を持っている。一体なんなんだ?と。オリンパスのように、表と裏が違うのが日本だと思われている。よくわからない危ない国ニッポン。原発事故や津波、地震で大変なときに、敢えて領土問題を起こしているように見られている。いまそれをやる必要がなぜあったのか?一年前に、尖閣諸島といっても知らない人ばかりだった。見た事も聞いた事もなかった島の事でのせられている。世界から見たら、
    「また懲りずに同じ事(戦争)を繰り返そうとしている」と見られても不思議はない。

    戦前と同じニオイがする。あの時も、よしやるぞと仕掛けたというよりは、やむにやまれずやるしかないと追い込まれていった。今回も同じだろう。もう導火線は引かれたのだ。あとはいつ着火するか?しかない。

    しかし考えようによっては、戦争で破綻しなければ日本の高度成長もなかった。大変な時代も来るが、逆にチャンスもたくさん出てくるとも言える。ピンチとチャンスは常に裏表である。もう日本は終わっている。終わっていないと考え、何とかしようとして更にドツボにハマるのだ。

    反面教師という言葉がある。悪いお手本を見て、真似はしないようにと学ぶことだ。人のフリ見て我が身を直せといわれるように、他人がやってくれればよく見える。反面教師で現代は満ちている。なんと学べる時代だろうか。

    教師と言えば、「悪の教典」という映画を観た。期待していないで観たが、なかなか深い映画だった。良い悪いということを抜きにして、本質を見る事で見えてくるものがある。誤解を恐れずに敢えて書いてみようと思う。真面目な人からは危ない人だと思われてしまうかもしれないが(笑)。映画を観ていない人はネタバレするので、ここから先は観終わった後に!


    この映画は、世の真理が現れている。人間世界の構造といってもいい。何かに突き抜けた人間が世界をかき回すのだ。そこに良い悪いはない。また、主演の伊藤英明がいい味を出している。彼はよく西麻布で遭遇したが、深く話してみたいとは感じなかった。今なら悪人正機説でも語ってみたい。人は誰しも天使と悪魔が心に住んでいる。その葛藤で学ぶ事もあるが、吹っ切れている人は葛藤がない事で学ぶ。

    世間的な話しをしよう。我々は欧米人の方が優れていると思い込まされている。その証拠に、主人公ハスミンは、京大をやめてハーバードへいったとある。そして外資系で働き帰国。優秀な人間は海外での活躍が不可欠というイメージ。海外で自分と同じ殺人者である白人を殺して、乗り越えたかと思いきや、更にレベルが上の白人に日本へと追放されてしまう。上にいるのは白人というイメージの刷り込み。

    また東大への情熱を燃やしていた生徒は、いざという時何の役にも立たずあっさりと殺されてしまった。東大行けるような人間も価値はないよと暗黙の刷り込み。どちらが優秀か?は本質ではない。そういうイメージを持たされている事に気がつかなければ誘導されるのだ。

    私がお得意のシャーマンの話しをしよう。最後まで助かった唯一の女性レイカ。彼女は何かを感じていた。だからこそ、いつも事件の中心近くにいる。映画の山場で、ハスミンの駒であった友達(ミヤ)がどこかにいくのを友達と目撃する。

    心配して見に行こうと友達は言う。いつもなら自分も一緒にいっていたのに、何かを感じて、
    「私は行かない」と。中途半端だ。友達が見に行かなければ、ハスミンの当初の計画通りのミヤの自殺だけですんだ。しかも、ミヤは助かっていたのが最後にわかる。

    しかし、直感を信じて友達を止めなかったから、悲劇が始まった。友達が見に行くのを止めていたら、大量殺人は起こらなかった。レイカの仲間のケイスケも彼女に止められたのに、好奇心で死への道を歩んでしまった。シャーマンだが、シャーマンの役割を果たせなかった。直感を信じて行動する事の難しさを象徴している。

    ちなみに、ケイスケ、レイカ、最後にレイカと一緒に残った彼(名前忘れた)で、いつもつるんでいた。彼ら3人で三位一体。頭が担当のケイスケ、心が担当のレイカ、魂が担当の彼。頭が先走るだけでは自滅する。心だけでは行動できない。いざというときに頼りになるのは魂の力。彼の魂の力があって、二人は生き残る事が出来た。

    ハスミン先生は、筋トレや工作など常に努力をしている。わずかな隙も見逃さない。隙があったから、モンスターペアレンツの家の周囲にあったペットボトルの中身を灯油に変えて死へと追い込むことができた。いつもチャンスを探している。盗聴器もあちこちにしかけ、準備に余念がない。生徒を殺すときも、人数を数えてリストに線を引く余裕すらある。

    ピンチになっても、ハスミンは行動してから考える。これが普通はなかなか出来ない。普通の人はピンチや予定外のことが起きたら、動揺して行動できなくなる。今回の例で言えば、ミヤの様子を見に来た友達の行動はハプニングだ。迅速に行動できなかったとしたら、見に来た友達が騒ぎだして大変なことになる。予定外であっても、殺してから考える。さすが仕事ができる!

    考えても、普通の人であれば、死体をどこかに隠しておくとか、あとで処理しようとするのが関の山だ。それは自己保身だ。それではくだらない結果しか生まれないし、誰に対しても学びがない。逆に問題に対して、もっと大きな問題をもってきて対処しようとした。ここがハスミンが仕事ができる証拠だ。

    全員殺戮なんて普通の発想では出てこない。あり得ない事に挑むからこそ、失敗したとしても次の展開につながるのだ。最後にレイカが、
    「もう次のゲームを始めてる」といったことにつながる。数人殺すだけなら、因縁などで誰でも出来るから最低だが、多数を殺せば英雄なのだ。多くの人を殺すには、良くも悪くもそれなりの人間でなければ出来る事ではない。多くの人を救える力は、逆に多くの人を殺せもする。裏表である。宗教がいい例だ。宗教で救われた人も多いが、宗教で殺された人も多い。

    話しを戻そう。ハスミンは無傷で最後まで殺人という仕事を終えていた。まるで天に守られているかのように、アーチェリーの矢に散弾が当たり、矢の軌道がそれて助かる。一方、矢を射た生徒は、因縁である好きな子のせいで思わず声を上げてしまい、ハスミンに殺されてしまう。ハスミンは執着がないから淡々とミスする事なく殺していく。親という因縁を既に殺しているので、因縁から自由になっている。

    「思い切り行こう」とか、「時間がないぜ」とか、鉄砲がことあるごとに彼にささやいていた。鉄砲のささやきは自身の深層心理。彼は自らの感性を信じて行動している。直感と論理のバランスが取れていた。だから後一歩まで成し遂げてしまったのだ。

    殺し漏れがないように、きちんと確認して念を入れて殺していたのに、最後の二人だけは確認をせずに詰めが甘かった。最後の最後が肝心という教訓でもある。終わったと思った時こそ、要注意なのだ。

    わかるとは思うが、殺人行為を推奨しているわけではない。だが、現実ではハスミンがしていることを国レベルで大掛かりにしているのが現実だ。その人間たちにも信念がある。このことについては長くなったのでまたにしよう。

    知れば知るほど、考えれば考えるほど、良い悪いは簡単には言えなくなってくる。
    【2012.11.18 Sunday 11:06】 author : oz
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    この記事に関するコメント
    コンドラチェフの波、ですね。
    | いくしぶ | 2012/11/24 12:14 AM |
    今日、金銭の問題について、叱られました。人間は、お金が大好きだから、むやみやたらに、人からお金を貰い受けてはならないと。

    これは、非常に興味深い教訓で、今、所属している、別の金持ちのコミュニティの親分も同じことを言っていました。

    人は、お金が大好きだと。

    幼い頃のぼくは、「じゃあ、お金を集めれば、人を集めることができるのか。」という筋で行動してきました。

    それが派生して、「勉強や、部活動で、いい成績を収めれば」、と次々に概念の枝が伸びていきました。

    宗教は人を殺す、というのは、大いに納得できました。

    それが霊的に成長している、伸び盛りの人こそ、陥りやすい罠だということも。

    ぼくが、今、世界を引っ掻き回している場所でも、多くの霊的な犠牲者が出ました。

    祈った方がいいのかな? と祈ってはみたのですが、どうやら、無駄な労苦だったようです。

    このまま行けば、宗教を壊すだろうと、確信がもてました。

    人を殺すのは悪いことだとか、耳が浅い言葉は避けて、宗教を超えたところから、飽きるまで、宗教を引っ掻き回して遊び続けます。

    | はすみん | 2012/11/19 12:16 AM |
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